走りを科学的に分析する(2008年暫定版)
タイヤが滑る時 ★急ブレーキをかけた時 ★急発進する時 ★急ハンドルをきった時 ★カーブを限界以上の速度で曲がってしまった時 |
路面状態を目視します。 ●雨の日は3倍滑る。 ●雪の日は10倍滑る。 ●雪と水が混じると20倍滑る。 ●路面の水が凍ると30倍滑る (スタッドレスタイヤの進化と共に、雪の事故数は激減しました。ちなみに、重い車や重心の高い車ほど滑ります) 雪の日、橋の上がなぜ凍結するかというと 橋は上からも下からも風が吹き、すぐ水が凍るから 堤防の道も冷たい風が通るためすぐ凍る。 |
タイヤのグリップ限界能力を解りやすく分析。 タイヤには摩擦力を担当する10人の小人(こびと)がいるとイメージして下さい。 ●完全な直進時には10人の小人が全員同じ向きでタイヤを前に押している。 ●ブレーキ時は10人の小人がさっきと逆向きに踏ん張ってタイヤを止める ●そして左カーブを曲がっている時。 その10人の中の4、5人位が持ち場を離れてタイヤの右側に回って横Gを担当する。6人はタイヤの加速Gを担当する。(つまりこの時にさらにアクセルを踏み込むと小人の人数が足らずに滑ります) ●そのカーブ中に、さらに加速、減速したり、急ハンドルをきったりして横Gが加わると、小人、10人の人手では足りずにタイヤが滑る。 (左へカーブしてる時) 加速Gを5。左に曲がろうとする力を5とする。合計10で限界ギリギリ。 @その時にさらにアクセルを踏むと 前に進もうとする力が7になり、左に曲がろうとする力5とする。合計12でタイヤが滑る Aブレーキを踏み込む。それを7とし、左に曲がろうとする力を5とする。つまり合計12でタイヤが滑る。 B急ハンドルをきり左に曲がろうとする。その左に曲がろうとする力を7とする。前に進もうとする力を5とする。合計12でタイヤが滑る。 |
アクセルは滑らかにじわっと少しづつ踏む(アクセルワークを丁寧に微妙に調節) ★スリップしにくい ★車の挙動が安定(カクカクしない)。 ★燃費が良くなる。 じわりと滑らかにハンドリング(急ハンドルをきらない。) ★スリップしにくい ★車の挙動が安定(カクカクしない)。 |
荷重移動 を分析する。 @発進すると荷重がリヤ2輪に移動。(リヤ2輪のタイヤの面圧が上がります。)。 Aアクセルをゆるめると4輪均等に荷重がかかり。 Bブレーキを踏むと前2輪に荷重が移動。 Cそして加速、リヤ2輪に荷重が移動。 D加速をゆるめると4輪均等に荷重が移動、 Eエンジンブレーキを効かせる。前2輪に荷重が移動。 |
(左カーブ中)荷重移動をイメージ。 @カーブ侵入口でブレーキングし荷重を前に移動させ、(フロントタイヤの面圧を上げて)その時にハンドルをなめらかに回す。なめらかに、なめらかな荷重移動。 Aまず右前タイヤに荷重が荷重がくるりとまわり。 B次に右の前後タイヤに荷重がかかる。 C次は右後方タイヤに荷重が移動。じょじょにアクセルをなめらかにあけていき、 D次にリヤ二輪に荷重が移動。なめらかにコーナー脱出。 |
旋回 カーブ中、ヨー(遠心力)を使いなめらかに旋回。 ヨー(遠心力)。私たちは、無意識に ヨー(遠心力)を適度に引き出して曲がっています。 車体を振り回すためにヨーを引き出す。 ●急な回転をしようとすると強いヨーが発生。 ●普通に回転しようとすると普通のヨーが発生。 ●ゆるりと回転しようとすると少しだけヨーが発生。 ★当然。必要以上のヨーを引き出すと車体が外にふっとぶか横転する。 ★当然。遠心力を引き出しても車が「安定した姿勢」でクルリとカーブを脱出しなくてはいけない(姿勢がピョコタンピョコタンとしたら駄目。堅すぎても低すぎても良くない。自分自身の走行スタイルやスピードレンジをイメージしながらセッティング) ヨーつまり「遠心力」の力の方向をイメージしましょう。 ★バケツに水を入れて、水平方向で(垂直方向でなく) ぐるぐる振り回しても。バケツの水はこぼれない。外側に 水が 引っぱられる。 ★水が引っ張られる力の方向をイメージして下さい。 ★車がカーブを曲がる時に引っ張られる方向と照らし合わせましょう。 ★それに合わせて車の荷重移動をイメージしてみましょう。 |